歯科の天敵!喫煙①
2014.01.20
喫煙の口腔内への影響について書いていきます。
タバコの煙には、数百種類の有害物質が含まれており、体のいろいろな部位に深刻な影響を与えます。
肺ガン、心筋梗塞などの心臓疾患、喫煙による低体重児の出産などはよく知られています。
では、タバコを吸うことによって歯や歯ぐきはどのような影響を受けるでしょうか。
1.歯周病にかかりやすくなる
タバコに含まれるニコチンは、血流を悪くし歯ぐきに酸素や栄養を行き渡りにくくするだけでなく
白血球など細菌から体を守る免疫細胞の働きを悪くし、病原菌に対する抵抗力を弱めるので
歯周病菌に感染しやすくなります。
2.歯周病の発見を遅らせる
ニコチンや一酸化炭素には血管を収縮させる作用があり、出血や腫れなどの症状が現れにくく
気づいたときには手遅れということになりかねません。
3.着色、口臭の原因になる
喫煙で皮膚や粘膜にメラニン色素が沈着して、歯ぐきの黒変や着色が生じやすくなります。
ニコチンと様々な有害物質の複合体であるタールが口臭の原因です。
喫煙による血行不良、唾液分泌の低下も口臭の原因です。
4.口腔ガンの危険性が高まる
タバコにはニコチンやタールなどたくさんの発ガン物質が含まれていて
口腔ガンに限らず様々なガンの原因になります。
特に若いうちから長期間に渡って喫煙していると危険度が高くなります。
5.インプラントの成功率の低下
喫煙者は骨の再生力が弱く感染しやすいという危険が高くなる。
次回、もう少し喫煙について書きます(^o^)