子どものときから 歯と歯並びに対する意識を高める
目次
1.子どものときだからこそ「歯と歯並び」への意識を高める必要がある
2.いきなり子どもに矯正治療を押し付けるのはNG
3.日常的に子供に歯や身体の大切さを理解させることが良い歯科矯正治療につながる
4.まとめ 正しい歯並びで噛むことの重要性をお子さんに教えよう
子どものときだからこそ「歯と歯並び」への意識を高める必要がある
子どもに対する「矯正歯科治療」ではあるものの、矯正治療をスタートさせるには、ご両親や親族の歯の噛み合わせや、不正咬合に対する正しい理解と認識が必要です。そうでなければ、子どもは長い間の治療に間、ただ只、不安や恐怖心に慄くばかりです。このような事態に陥ってしまったら、思いどおりの歯科矯正治療などできません。矯正治療は、他の歯科治療に比べて長い期間をかけ行う治療。ですから、お子さんの「やる気」が何より大切なのです。つまりご両親を始めとする、周りの大人のお子さんに対する説明がとても重要になってくるのです。
いきなり子どもに矯正治療を押し付けるのはNG
しかしながら、いきなり矯正治療をお子さんに押しつけるのは感心しません。そんなことをしても、治療に際し、歯科医師言うことをきいてくれる子どもは稀です。お子さんが自然に「矯正歯科治療を受けなければいけない!」と思うようになるには、お子さんに対して、周りの大人が普段の生活を通して、歯に対する正しい知識を自然に教えていかねばなりません。
日常的に子供に歯や身体の大切さを理解させることが良い歯科矯正治療につながる
たとえば健康を考えたとき、私たちの身体を形作っている細胞の働きや、各内臓の働き、歯やお口中の働きが、いかに大切なものなのか教える必要があります。それと同時に、噛み合わせが悪い(これを「不正咬合」といいます)ことが、いかに身体に悪い影響を与えるのか。噛み合わせが子ども自身の将来的や性格や対人関係にも大きな影響を与えるものであるのかを理解させる必要があります。また良い噛み合わせは、食べ物をおいしく食べ、健康に必要な栄養を十分体内に取り込んでいくのに不可欠であること。歯並びのキレイな歯にしておくことが、そのために必要であることを日常的に、やさしく教えてあげてください。
このように、子どものときから歯と歯並びに対する意識を高めておくと、矯正治療を受けるときになっても、自然に受け入れてくれるものなのです。
まとめ 正しい歯並びで噛むことの重要性をお子さんに教えよう
食べ物をよく噛むことがいかに大切なのか、お子さんにしっかり教えてあげてください。
そのためのポイントは、以下のようなものになります。
よく噛んで食べると良いわけ
正しい歯並びでもって、よくかんで食べること。これは歯や歯茎・顎の骨にとってよいばかりでなく、唾液も多く出て食べ物の消化を助け、栄養の吸収をよくします。正しく噛むことで、脳に流れる血流の循環をよくし、脳の健康を促進します。
よく噛むと心も良いわけ
噛むことは、成長期のお子さんにとって、顎の骨や筋肉の発育をうながす大事な行為。またよく噛むことで、食べ物のおいしさや歯ごたえを十分に感じることができるため、食事で高い満足感を得ることができます。つまり「食べたい!」という欲求を、正常に満たすことができるのです。すると心が安らぎ、ストレスの解消にもなります。また、よく噛むことで心身のバランスと取れた適切な健康状態になっていきます。