歯の状態によるホワイトニング効果の違い
ホワイトニングの効果の現れ方が、歯の状態により変わるというのは、前回お話した通りです。今回は、年齢や歯の大きさなど、歯の色以外の条件がホワイトニングの効果にどう影響するかについて解説します。
目次
年齢とホワイトニング効果
歯にも年齢があり、歯年齢が若ければ若いほど、ホワイトニングの効果は表れやすいと考えられます。年齢を重ねるごとに歯の組織は硬くなり、ホワイトニング剤の浸透が悪くなることが理由です。ただし、歯の黄ばみの原因が加齢によるものである場合は、ホワイトニングの効果は比較的出やすいです。
歯の大きさとホワイトニングの関係
顔の輪郭に対して歯が大きい人は、歯のエナメル質が厚いことが多いです。そしてこの場合にも、ホワイトニング剤がエナメル質の内部に浸透しにくく、ホワイトニングに時間がかかる傾向にあります。
一方、歯の比率が小さすぎる人も、ホワイトニングの効果が現れづらいことがあります。これは、エナメル質が薄いためにホワイトニング剤の反応が悪いためだと考えられます。
歯に白斑がある場合には
歯の白斑部分は、他の部分に比べてホワイトニング効果が強く現れます。そのため普通にホワイトニングしたのでは、治療後白斑がより浮いて見えてしまう場合があります。白斑が目立たない位置にあれば構わないのですが、目立つ位置にあるようなら、どの程度までホワイトニングするのかの見極めが肝心になります。
歯の表面がツルツルかどうか
歯の表面がツルツルして滑りが良いと、ホワイトニング剤がよく反応します。逆にザラザラしている人は、ホワイトニング剤の浸透が悪く、治療に時間がかかる場合があります。
歯の神経の有無とホワイトニング
ホワイトニング治療は、健康な歯のみ行うことができます。つまり神経がない歯は治療の対象外です。神経がなくても、エナメル質が残ってさえいれば、ホワイトニング剤は反応するので効果は得られます。しかし効果は一時期に留まり、短期間で色が後戻りを起こします。よって、神経のない歯に治療は行うことができません。
その他
着色原因による治療の可否
歯の着色原因が生まれつきのものであれば、ホワイトニング治療は行えます。遺伝性の病気や薬物による変色の場合には、治療ができないことがあり、医師に相談が必要です。
歯の詰め物は白くならない
詰め物はホワイトニングをしても色に変化はありません。治療で歯が白くなったら、元々入れてあった詰め物の色と合わなくなり、詰め物を変えなくてはならないケースも多いです。