実験からもわかる噛む・歯並びの重要性
硬いものや固形物を食べるネズミの方が、流体や粉末状の食べ物を食べるネズミよりも学習能力が高いという実験結果に。
目次
4.歯科矯正が必要な悪い歯並びや噛み合わせは人に与える印象も悪い
1.日頃食べる食べ物硬さによって学習能力に違いがでる?
皆さんは、日常的に食べる「食べ物の硬い柔らかい」の差によって、(特にお子さんの)学習能力に差が付くかもしれない。ということを、ご存知でしたでしょうか。そんなバカな!と感じになる方も多いかもしれません。確かに食べ物の硬い柔らかいで、明日の子どもさんの算数のテストの点数が良くなるわけではまりません。ただ冒頭でも書かせていただいたように、日常的に食べる食べ物の硬い柔らかいによって、学習能力に変化が出ることは、某歯科大学の行った実験で明らかになっています。
2.なぜ食べ物の硬さで差が出るのか?
逆になぜ?!食べ物の硬さの違いで学習能力を測定する実験結果に差が出たのでしょう。仔細に実験結果をひもといてみると、硬い食べ物と柔らかい食べ物を摂取するか否か?ということよりも、良く噛んでいるのか?正しく噛んでいるのか?どれくらいアゴを動かしているのか?ということで、学習能力に差が出ていることが分かってきました。
3.正しく噛むという行為は脳にも良い影響を与える
正しく噛むという行為でもってアゴに刺激を与え、それが頭蓋骨に伝播。最終的に、脳にまでその刺激が伝わることは分かっています。今回の実験では、硬い食べ物を噛むことによって起こる脳への刺激量の差で、学習能力に違いが出るということが分かったということですね。「噛む」という行為自体は、適切な歯並びとそれによってもたらされる咬合があってこそ。お子さんの歯並びが悪いと、力強く噛み続けるということが難しくなってしまいます。
あと噛むという行為自体が、唾液の分泌を促しお口の中や胃での消化作用を助けます。唾液には、抗がん作用を持つ酵素も含まれています。このように、噛むという行為は良いことずくめなのですね。
4.歯科矯正が必要な悪い歯並びや噛み合わせは人に与える印象も悪い
悪い歯並び・悪い噛み合わせは人に与える印象も大きい
歯並びが悪くて、正しい噛み合わせでない方は大勢いらっしゃいます。人の本質は、見た目でなく、人間性や思考力・思いやりの豊かさにあります。しかし残念なことに、見た目の印象が、相手に与える影響は無視できません。むしろ、初対面であれば見た目がすべてといっても過言ではないでしょう。このようなこともあり、特に女の子をお持ちのお母さんはお子さんの歯並びを気になさっておられる方も多いのではないでしょうか?
5.歯科矯正が必要なのは前歯だけでなく奥歯も
歯並びの悪さは前歯だけでなく、奥歯であっても深刻です。奥歯の噛み合わせが悪いと、きちんと食べ物を噛むことができません。どのような病気や症状にも当てはまることですが、初期症状や初動をどのように対処するのかは、以降の状態に大きな影響を与えます。子どもの頭蓋骨には、第一期と第二期にわたる成長期が存在します。これらの成長期をうまく活用して段階を追って、矯正治療を行うことは、お子さんの人格形成にも大きな影響を与えることでしょう。
6.実験からもわかる噛む・歯並びの重要性 まとめ
いかがでしたか?噛むことの恩恵が脳にまで行きわたっていたことがお分かりいただけましたでしょうか。正しく噛むためには、前歯だけでなく奥歯のかみ合わせも重要になってくるのですね。次回の西田辺矯正ブログでは、歯科矯正の対象になりえる、いわゆる悪い歯並び・悪い噛み合わせをご紹介していきたいと思います。