ホワイトニングをしたあとも歯の白さは続くのか?
目次
1.前回のホワイトニングブログのおさらい
2.こうなるとホワイトニング効果は失われる
3.ホワイトニングの後戻りのカギ「ペニクル」
4.ホワイトニング効果の持続のために必要なことがら
5.まとめ
前回のホワイトニングブログのおさらい
前回の阿倍野歯科ブログでは、ホワイトニングの仕組みにつてご説明させていただいていました。ここでもう一度、ホワイトニングのメカニズムについて、おさらいしておきましょう。
ホワイトニングの仕組みは以下のようになっている
・ ホワイトニング剤を使って歯の表層にある着色物を漂白
・ おなじくホワイトニング剤でもって、歯をかたち作っている表層自体に変化を起こす
これら二つの効果によって、歯のホワイトニング効果が得られているわけです。つまりこれらの二つの効果が失われると、せっかくホワイトニングした歯も、元の状態にもどってしまうということですね。
こうなるとホワイトニング効果は失われる
ではホワイトニング効果はどのような条件が揃えば、失われてしまうのでしょうか?ここで簡単にホワイトニングの効果が失われる条件を記述しておきます。
・ 歯を覆っているエナメル質がホワイトニング治療前の状態に戻る
・ 歯に再び色が着色されてしまう
ホワイトニングの後戻りのカギ「ペニクル」
私たちの歯の表面には、お口の中の唾液により「ペニクル」と呼ばれる極薄の膜が形成されています。このペニクルの役割は、「刺激保護」「虫歯防止」になるのですが、ホワイトニング治療時には剥がされた状態になっています。
ホワイトニングで失われた「ペニクル」は1日で戻るもの
ホワイトニング治療を行っても、ペニクルの再形成は概ね1日で完了します。ですからご安心いただきたいのですが、問題はどのような環境でペニクルが再生するかです。実はこのペニクル、非常に着色しやすい性質を持っており、コーヒーや赤ワイン・ソース・タバコのヤニなどの着色物の影響をうけやすい。そのためホワイトニングの治療後、少なくとも24時間はこれらの色素を多く含む食べ物・飲み物・趣向品の摂取は控える必要があります。また継続手的に「歯を白くしたい」「ホワイトニング効果を継続したい」とお考えなら、日常的に、これら色素対策を継続いただかなければなりません。
ホワイトニング効果の持続のために必要なことがら
ホワイトニング効果を持続させるためには、次のような対策が必要です。
・禁煙につとめていただく
・タンニン・ポリフェノールなど、色素の多い飲食物の摂取を控える
・ホワイトニング効果を持続する専用の歯磨き粉を歯医者さんなどで購入・使用する
まとめ
残念ながら歯の再着色化は、ホワイトニング治療終了直後から進んでいきます。けれど悲観する必要はありません。「ホワイトニング効果の逆戻り・再着色化」は、患者さまご自身で予防することが可能なのです。