子どもの矯正はどのタイミングで始めると良い?
子どものうちに始めるとスムーズなことが多い矯正ですが、子どもは成長が早いために治療のタイミングが大切。また治療内容によってベストな治療時期も変わります。子どもの矯正は何の治療をどのタイミングで始めればよいのか、詳しく見ていきましょう。
目次
1.子どもの矯正治療には2種類ある
矯正は子どものうちにする方がよいとは聞くけれど、いつ始めるべきなのか?そんな疑問を持つお母さんも多いのではないでしょうか。
まず、子どもの矯正治療は、開始時期によって早期治療と本格治療の2つに分けられ、矯正治療の内容により、どちらか最適な方を選択します。
早期治療は乳歯のみが生えている、あるいは乳歯と永久歯が混ざって生えている時期に行う治療です。早い段階で歯並びの問題点を修正して、永久歯がきれいに生え揃うよう促します。内容としては、子どもの顎の成長に応じて、顎の形や噛み合わせを改善させていきます。
一方の本格治療は、永久歯が生え揃い、顎の骨格もある程度固まってから行う矯正治療です。歯並びを正し、噛み合わせを整えます。
2.子どもの矯正治療の開始時期と内容
治療時期は、早期治療が7歳頃、本格治療は10歳から15歳頃に始められるケースが多いです。子どもは成長が早く、矯正治療を効果的に行うためにはタイミングが大切です。永久歯が生えてからでは、矯正が大変になるケースもあるので、小学校に入学する前頃、ちょうど前歯が永久歯に生え変わった時期に、歯列を医師にチェックしてもらうと良いです。そして、必要であれば治療を行うようにしましょう。
また12歳ごろ、乳歯から永久歯の生え変わりが終わった時期は、上下の歯のかみ合わせを矯正するのに最適です。ちなみに、この際に行うのが本格治療になります。
3.治療開始時期の例外
ただし、これらの治療開始時期はあくまで目安です。どのタイミングがベストとは一概に言えない場合もあり、例えば受け回や開咬、交叉咬合の治療などは、4・5歳の乳歯の時期に始めると治療がスムーズなこともあります。また、出っ歯の治療は、あごの成長を利用して行うため、通常の本格治療の開始時期より早めに始めるとよく、下顎が出てしまっている場合には、身長の伸びがゆるやかになった頃始めるとよいとされます。
4.大人の矯正治療
さらに20歳ごろになると、骨の成長が終わり、親知らずも生える方は生え終わるので、以降であればどのタイミングでも問題なく矯正治療が行えます。大人の矯正治療はいつ治療を始めるかは自由なので、気になったら歯科を受診するようにましょう。