肌や髪の色で歯の白さは変わる
肌や髪の色によって、歯の白色の見え方が変わる
みなさん意外に思われるかもしれませんが、ホワイトニング治療を行う時には、歯の色だけでなく、患者さんの肌の色や髪の色などにも意識を傾けています。肌の色や髪の色に合うような歯の白さに調整するのが、優れた治療であるとふくだ歯科は考えるからです。
一体どういうことなのか?ホワイトニングの話に入る前に、少し色の識別について説明したいと思います。人は色を識別するときに、周りの色との比較を行う性質を持ちます。つまり、周囲の色によって、主体となる物の色の見え方が変わってくるということです。この物の見方が、ホワイトニング治療に影響を及ぼします。
ホワイトニング視点で見た「肌の色と歯の色」の関係
というのも、小麦色の肌の人と色白の人とでは、同じ歯の色にしても歯の色の見え方がまるで違うからです。具体的には、小麦色の肌の人の方が歯の白さがより際立ち、色白の肌の人の方が歯がくすんで見えます。
ですから治療では、小麦色の肌の人の場合、あまりに真っ白にしてしまうと歯が明るすぎて浮いてしまうので、明度は抑え気味にするようにします。好みにもよりますが、小麦色の肌の人には、強烈な白色の歯は合わないかもしれません。
それに比べて色の白い人は、ややしっかりホワイトニングをしないと、歯の色がくすんで見えがち。肌の色に負けないくらい歯の色を白くしないと、歯の色が美しく感じられません。
このようにホワイトニングは、患者さまの肌色に合うよう、歯の色の仕上がりを微調整することが必要であり、美的感覚を必要とする繊細な治療だと言えます。
髪の色と歯の色
髪の色によっても、歯の色は異なって見えます。黒髪は歯の白さを強調するため、実際の歯の色よりも明るく見せます。一方茶色の髪は、歯が実際よりも暗く見えます。そのためふくだ歯科では、ご希望に応じてではありますが、髪の色が黒い患者さまには、あまり白色の明度を上げすぎないようにホワイトニングし、茶色の髪の患者さまには、黒髪の方に比べ明度を上げるようにホワイトニングの調整を行います。
歯の色の見え方のことだけを考えれば、髪の色が黒い方が、白さをより際立たせるということになりますね。
服の色と歯の色
そうなればもちろん、服の色も歯の色の見え方に影響を与えます。白やパステルカラーなど薄い色の服は、歯の色を暗く見せます。それに対し、原色や黒など色の濃い服は、歯の色を明るく見せます。
日によって着ている服の色は違うものですよね。でも、もし好んでよく着る色がある場合などには、医師にその旨を伝えるようにするといいかもしれません。
お化粧の色も歯の色の見え方に影響するので、歯を白く見せたい場合には、はっきりした色の口紅を選ぶと良いです。