ホワイトニングは歯にダメージを与えない優しい治療
歯を白くするホワイトニング治療は、手軽に歯を美しくしてくれる画期的なものです。その一方で気になるのが、歯へのダメージなどの副作用ではないでしょうか。ホワイトニングは歯にダメージを与えることがあるのか?ふくだ歯科が解説します。
目次
①オフィスホワイトニング(ブリーチ)
②ホームホワイトニング(ブリーチ)
③ウォーキングブリーチ
ホワイトニングの3つの種類
ホワイトニングの種類について、まずは簡単に整理しておきましょう。
ホワイトニングは大きく3つの種類に分かれます。
健康な歯に対して行うホワイトニングである①「オフィスホワイトニング(ブリーチ)」
②「ホームホワイトニング(ブリーチ)」、
神経を抜いた歯に施術する③「ウォーキングブリーチ」です。
各ホワイトニング法は歯にダメージを与えるのか?
①オフィスホワイトニング(ブリーチ)
オフィスホワイトニングは歯科医院で行われるホワイトニングです。高濃度の薬剤が使われるため、歯の表面のエナメル質がごくわずかに荒れます。ただし、これは一時的に起こる作用で、数日もすれば歯は元の状態に戻るので心配ありません。
人によってはホワイトニング剤がしみる、知覚過敏を起こす場合があります。これは一時的なものであり、しばらくすれば治まります。また、虫歯の前段階で、歯の成分が溶け出してしまう「脱灰」が起こっていると、脱灰している所だけがすりガラスのように白く濁るケースがあります。そうした場合には、白濁を戻すための処置が必要になります。
なお、オフィスホワイトニングで高濃度の薬剤を使用したからといって、歯の成分が外に溶け出すことはありません。たとえば、高濃度のホワイトニング剤を120時間歯に接触させても、歯から溶け出すミネラルはごく微量で、フルーツジュースに2分ほど接触させた場合と同程度という研究結果も出ています。
②ホームホワイトニング(ブリーチ)
この薬剤は、患者さまがご自分で行うためのホワイトニング剤で、低い濃度のホワイトニング剤が使用されます。ご自宅でお使いになることを想定しているため、作用は非常にマイルドで、歯にいかなるダメージも与えません。薬剤の歯への接触時間は、平均で2時間程度ですが、6時間接触を続けても安全であると確認されています。
あえて課題を挙げるなら、知覚過敏でしょうか。なかには、ホワイトニング剤が歯にしみる患者さまもいらっしゃいますが、それも一時的なものです。大きなトラブルにつながることはありません。
ホームホワイトニングは、歯を白くする以外にも良い影響も与えてくれます。ホワイトニング後には、虫歯の原因菌や、歯周ポケットが減り、プラークの付着を抑えてくれるのです。
③ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチとは、歯の裏側に穴をあけてそこに漂白剤を入れ、穴を塞いで1週間ほど置く。これを数回繰り返して、歯を白くしていくホワイトニング法です。
歯に穴を開けることが必須ですが、それ以外、歯へのダメージはありません。歯の変色に対して漂白剤が直接的に作用するため、高い漂白効果が期待できるでしょう。