ホワイトニングホリックとは?
ホワイトニングホリックについて
ホワイトニングホリックという言葉をご存知でしょうか?
これは海外のニュース配信チャンネルで、アメリカの歯科事情を特集した番組を見た時のことです。
盛んにキャスターが「ホワイトニングホリック」というワードを使っていました。
アメリカでは中毒者・依存者のことを「○○ホリック」と呼ぶそうです。
アルコール中毒者のことは「アルコホリック」、仕事中毒の人のことは「ワークホリック」といった具合です。
ホワイトニング中毒に陥っている人々
番組を見て最初に感じたことは、「ホワイトニングホリック」と呼ばれる人たちは、正しい知識も持たずホワイトニングを趣味にしている人たちのことを指すんだな…、ということでした。
しかしさらに番組を見ていくと、もっと根深く深刻な状況が分かってきました。
アメリカで販売されているホワイトニング剤
大きく分けると、アメリカで使われているホワイトニング剤は2つのカテゴリに分類されます。
1.歯科医師の管理下に置かれたホワイトニング剤で処方箋が無いと購入できない。
2.「オーバー・ザ・カウンター」と呼ばれる薬局や通販で買える低濃度ホワイトニング剤。
ここで問題になるのは、2のオーバー・ザ・カウンターに分類される溶剤です。
このオーバー・ザ・カウンターのホワイトニング剤は、手軽さがウリなのですが正しいコンセプトで作られていないもの多い、ということです。
知識や管理もなく行うホワイトニングは危険
ホワイトニングホリックに陥っている人たちは、白い歯への憧れから安価で成分不明なホワイトニング剤を使って、毎日のようにホワイトニングしています。
彼らは自己流で歯科医師の指導もないままホワイトニングを行うため、時間も薬品の管理もずさんとなり大事な歯に深刻なダメージを負っています。
それでも歯の白くする要求に勝てず、行為を繰り返す。アメリカでは、このようなマイナスのスパイラルに陥った人たちが大勢いて、大きな社会問題となっているようです。
ホワイトニングホリックの白い歯…
映像で流れるホワイトニングホリックに陥った方の歯は、あり得ないくらい白く、歯茎など歯の周辺組織も青白く光っていました。
彼らは単なる歯を白くするだけでなく、その行為そのものに取らわれていて、ある種の精神障碍者のよう。その末路は取り返しのつかないものなのですが、それでも歯を白くすることをやめることが出来ないようです。
日本ではこのようなことは起きない
また日本と薬事に対する法律が異なるアメリカでは、彼らの行動を止めることできないようです。自由の国であるアメリカ…。何か皮肉なものを感じます。
日本では歯科医師の指導・管理のもとでないと、患者さんもホワイトニング剤を購入することも、行為をおこなうこともできないので、このような社会現象は起きることはないと思います。