西田辺の歯医者が教える歯のブログ

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ホワイトニングのメカニズム【前編】

 

ホワイトニングを行えば歯は確実に白くなります。でも、どうして歯を白くすることができるのでしょうか?今回はホワイトニング治療のメカニズムについて、阿倍野ふくだ歯科がお伝えします。

 

ホワイトニングの2つの作用

 

ホワイトニングは次の2つの作用により歯を白く見せます。1つ目は、歯の表面のエナメル質に付着した沈着物をホワイトニング剤が分解する作用。2つ目は、歯の表面構造をホワイトニング剤により変化させることで、エナメル質の下にある象牙質の黄色を覆い隠して、黄ばみを消す作用です。

 

ホワイトニング治療で歯がどうして白くなるのか。そのメカニズムについては、実はまだ解明されていない点もあります。しかし、現在最も有力なのは、先ほどお話した2つの働きで歯が白くなるという説で、多くの歯科医師が支持しています。

 

 

エナメル質の着色物質を分解するメカニズム

 

さて、ホワイトニングを行うと歯はどのように変化するのか。先ほどの有力説について、もう少し詳しく解説していきましょう。

 

まず、中学生のときに習った、過酸化水素水から酸素が発生する化学式を思い出してみてください。2H₂ O ₂ →2H₂ O+O ₂  ですよね。ホワイトニングでは、それに似た反応、H₂ O ₂→H₂ O+O が起こります。Oは活性酸素と呼ばれ、不安定な物質です。さらに、口の中では  H₂ O ₂→HO ₂+H という反応も起き、この場合には、より不安定で強力な活性酸素 HO ₂ が生成されます。

 

歯の着色物質は長い鎖状構造を持つ分子で、ホワイトニングで発生した活性酸素 HO ₂ は着色物質に作用し、長い鎖状を短く変化させます。着色物質は短い鎖状構造になると色が薄くなるので、結果、歯の黄ばみが和らぐというわけです。

 

こうして歯の表面のエナメル質の着色物質は脱色されるわけですが、これは、洗濯物が漂白剤で漂白されるのと、ほとんど同じですメカニズムです。

 

 

エナメル質の表面を加工し、象牙質の黄ばみを隠すメカニズム

 

ホワイトニングには、もう一つ、内部の象牙質の黄色を見えにくくする作用があるとお話ししましたよね。エナメル質は半透明色であるため、どれだけエナメル質を綺麗に脱色できたとしても、その下にある象牙質の黄色は透けて見えてしまいます。しかし、象牙質の色自体を脱色する技術はありません。そこでホワイトニングでは、エナメル質の表面を加工することで象牙質の黄色を隠し、歯を白く見せる方法を採ります。これを「マスキング効果」と呼び、次回はこのお話をしたいと思います。

 

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