歯の色によるホワイトニング効果の違い
ホワイトニングの効果の現れ方は歯の状態により変わり、個人差があります。今回は元の歯の色が、ホワイトニングの効果にどう影響するかについてお話します。
目次
歯の色の分類
歯の色は人によって違い、色の種類によりA系統、B系統、C系統、D系統に分けられ、色の濃さを1~4で表わします。
A系統は黄色、B系統は全体的に黄色だが、歯と歯茎の境目付近がオレンジ色がかっている歯、C系統はグレーがかった歯、D系統は全体的に黄色で、歯と歯茎の境目付近がグレーがかっている歯です。
数字は1が最も明るく、4が最も暗いことを示します。当然、2の歯に比べて4の歯のホワイトニング治療の方が時間を要します。ちなみに、日本人の平均的な歯の色はA3~A3.5とされ、理想的な白い歯だと最も多くの人が捉えるのはA1です。
一度のホワイトニングでは真っ白にならない理由
元の歯がどの色合いだったとしても、1度のホワイトニングで真っ白にならないのは共通です。人の体は急速な変化を受け付けないので、1度に大きな変化を起こしても、結局元に戻ろうとするからです。ですからホワイトニングでも、体が適応できるように少しずつ歯の色に変化を加えて、新しい状態に落ち着かせます。つまり、元の色に戻ろうとする体の性質を制御しつつホワイトニングしていくのですね。
色の系統によるホワイトニング効果の違い
では、A~Dに分けられる歯の色により、効果はどのように違うのでしょうか。
まずA系統は日本人に最も多く、ホワイトニングの効果が表れやすい歯です。割とすぐに白くなるのですが、色の後戻りも起こりやすいのが難点です。
B系統はA系統に比べ、やや白くなる速度が緩やかで、特に歯茎との境目のオレンジ系の箇所を白くするのに時間がかかります。ただ、ホワイトニングを重ねれば、白さは確実に増していくので、治療が困難ということはありません。
C系統は、残念ながらホワイトニングの効果が現れにくいです。しかし、医師と連携しながらじっくりホワイトニングを続ければ、問題なく白くなるので心配は要りません。
D系統はA系統に次いで、効果が現れやすいです。全体的にはすぐに白くなるのですが、歯茎との境目付近のグレーの色を消すのにやや時間がかかります。