歯科用CT導入いたしました
2016.05.12
<歯科用CT>
従来の2次元でのレントゲンでは得られなかった情報を3次元で撮影することにより、今までより正確に症状を判断することが可能となります。
<歯科用CTを用いる治療の例>
【保険適用治療】
・埋まった親知らずと神経・血管の位置確認
親知らずが横や斜めを向いていたり、歯茎の中に埋まっている場合、大きな神経・血管がある部分と接していたり、根が曲がっている時があります。その様な時に、十分な診査を行わずに抜歯をすると、神経マヒなどが起こったり、予想以上に大変な抜歯になったりします。
CT撮影により、歯や周囲の環境をしっかり確認しておくことで、安全に抜歯を行うことができます。
・根の治療(難治性で、通常のレントゲンだけでは分かりづらい場合)
根の神経の治療は、直接目で見ることは出来ません。
CT撮影により、今まで見る事が出来なかった神経の本数や形態、根の先の病状などが詳しく見る事が出来、よりよい治療を行うための助けとなります。
・歯周病治療(骨の詳しい状態や歯根の形態の把握)
CT撮影により、骨の欠損の具合をより正確に見る事が出来ます。
・見えない位置での歯の破片の確認
従来のレントゲンでは、なかなか割れ目を見る事は困難でした。根の治療が長期間に及ぶ時は、歯根破片や、ひびが原因の場合も多いです。
CT撮影により、分かりづらい割れ目を見る事が出来ます。
・顎関節症
CT撮影により、従来のレントゲンより詳しく顎関節の骨の形、顎の変形などを確認することが出来ます。
【保険適用外治療】
・インプラントの術前検査。インプラントを埋入する位置の確認と術前の評価
従来のレントゲンでは2次元でしか情報を得る事が出来ませんでした。
CT撮影により、3次元の立体画像が得られるので、歯や骨の詳細な立体構造や神経の位置などを把握することが出来、より適切な診断、治療が出来るようになります。
・矯正治療前の診断
<CT撮影にかかる費用>
●保険適用:約4,000円(窓口3割負担の場合)
現在保険治療で認められているのは
・埋伏智歯等、下顎管との位置関係
・顎関節症等、顎関節の形態
・顎裂等、顎骨の欠損形態
・腫痕等、病巣の広がり
・難治性の根尖病巣歯周炎の治療
・その他、歯科用エックス線撮影もしくは歯科パノラマ断層撮影で確認できない位置関係や病巣の広がり等確認する特段の必要性が認められる場合
●保険適用外の場合:10,000円(税抜)
・インプラント治療、矯正治療、上記保険適用外の治療に対するCT撮影の場合